[地を蹴って一跳び。 二歩目、三歩目は何もない所を――正確には、"固めた空気"を足場に蹴り飛ばして、数メートルの高さへ跳び上がる。 相手の頭上より高くを跳んだのは、僅かながらに抱いた対抗心からか。 そのまま同じ屋根の上に着地し、背負っていたスコップに似た武器を、ぐるりと回して切っ先を相手へ突き付ける] どうせぶっ飛ばすなら、訳知り顔でにやにやしてる奴の方が気が晴れらぁ。[そう真正面から宣言し、口角を上げた*]