[トオルに「聡い」と褒められたユリエは。
カナンの目から見て照れているように見えた。>>30
教師である彼女は確かに鋭い知見を持っている。
詐欺師である自分なんかよりも、ずっと学のある女性だ。
宝石で喜ばなかった彼女が、素直な笑顔を見せるのを見て。
もやもやとした感情が頭を支配する。
それが嫉妬であるということに、詐欺師は気付けない]
………。
[ナネッテとのやりとり>>45>>50を通して。
どうやらアイリも正解に辿り着いたらしい。
研究職、やはり自分よりも学のある女性だ。
そんな自分よりも地位も名誉も学もある人間から。
金を搾り取るのが詐欺師の生き甲斐なのだ。
うまくいかない現実にやきもきとした**]