[多分正気に返ったら軽く死にたくなるでしょうやはり無邪気に笑いかけ、そんな風に子供の頃呼ばれていた愛称を伝えてみます。
そしてキラキラとした眼差しを相手に向け、食べる様子を見つめるのでした]
おら、フレンチトーストは得意なんずらよ!
にーちゃんが甘いの好きで、休みの日の朝ごはんはおらの当番だったからよく作ってたずら!
[えへん、と胸を張ります。
それでも相手の評価が気になるのか、やはり様子を見てはいましたが]
お姉さんは頭よさそうずらね?
魔法使いとかなんずら?
[ほんのりと頬が染まっているのは、女の子と話すのが慣れてない子供時代からだったからです。
いまでは口先だけは上手くなりましたが、それは緊張の裏返し。
ただ単に沈黙が耐えきれないのだと、誰がその真実を知るでしょう。
ともあれ、自分もグラスのミルクをごくごくと飲み始めました]
ぷはー!
やっぱり朝はミルクずら!