[じゃら、と鎖を鳴らした。この細い首を落とすのにどれほどの力がいるというのか] 歯痒い[不便を強いられることへの苛立ちを覗かせ、紅の瞳を瞬かせた。枷に捕えられた両手を持ち上げる。黒い火花が散り、空中に剣の形の闇を生み出した] 脱落?[見上げて来る瞳に浮かぶわずかな強さを、冷たく映し返し] 喜べ、死は解放ではなく永劫の虚無