[当たったか、宙を切ったか。記憶は曖昧だけれど。振り終えた自分の手のひらをじっと見つめていた時間の長さだけはよく覚えている] …今日はぁこれだけ、よぅ。[片頬を引き攣らせ、浮かんだ想いをほろ苦く噛み殺す。手のひらをぐ、と握り込んで]