――ごちそうさま、アルビンさん。[それからしばらく後。 紅茶を飲み終え、お菓子にも満足したところで、行商人へ声を掛けた](あれを配るのは……話が終わってからでいいかしら)[荷物の中には、リースの他にも少量の香草を袋に詰めて持って来ていた。 料理に入れたり、部屋に飾って香りを楽しむタイプのものだったから、用事が終わったらお土産代わりに皆へ配るつもりでいるのだ。 そう長く掛かるような用ではあるまい――そう思っている*]