[そうして、歩きつつ、少女は背に負っている得物の感触を確かめる。直径40cmほどの円型の武器が、同じく円型をした防護用のケースに入れられた状態でそこにあるのを。本来はもっと小型で投擲に適している円月輪という武器を、大きくして、振り回せるよう円の一部に握りの部分をつけたもの]……よし。[この足で逃げ切れる自信はあるが万一ということはある。いつでも抜けるよう心の準備を整えて―――]