─ ローレルと ─
[ まるで平和ボケしたあたしに
宮廷画家の言葉はとっても重かった。
でも、それがあたしの使命。
軍に入ったのはゴールじゃないんだ。
これから始まりなんだって。 ]
肝に命じるわ、ローレルさん。
守れるのはあたしたちだけですもの。
[ それは王国軍の驕りかもしれない。
だけど真顔で頷いたので、きっと、
あたしが別に巫山戯てるわけではないこと
きっと、伝わったに違いないって。
── その心の奥で
彼女が何を考えていたのかは
私は知ることはないのだけれど。 ]