[大砲到着の報と共に齎されたクロイツの死の報告は、ディークの表情をまた曇らせた。ヒンメルに良く似た男だった。他人の空似と、否定されたままであったが、]……ダーフィト・カディーネと…、…か…?[共に倒れた敵将の名の繋がりに、目を見開いた。遠く、士官学校の昔が脳裏に蘇る──…ジャムはお好きですか、と。穏やかに笑う笑顔が]