―医務室―[シメオンに声をかけられるか、それとも、ハダリーが目を覚ましたことを知るのが先か。一時、静かな医務室の中で、ハダリーの言葉>>5:125を契機として浮かび上がった記憶をダーフィトは半ば無理やり再び心の奥へと押し込めて。やがて戻ってきたカークにひらりと手を振れば] ――…あとは頼んだ。[と、苦虫を噛み潰したような顔で告げて、医務室の外へ出ていこうかと。*]