……えと、その。
上手く、言えないんだけど。
リロのこと、護り、たい。
俺、さ。
リロが何か、怖がってるみたいに、見えて。
だから、怖がらなくていいように。
……ちゃんと、笑えるように。
そのために、それができるように、強くなりたいんだ。
あの時も、結局、俺が助けられちゃったから。
今度は、俺がちゃんと護れるように。
『約束』果たすまでに、それができるようになりたくて、その……。
[想いは上手く言葉にできなくて、自然、話は途切れがちになる。
けれど、淡い紅にはそれを目指す事への迷いはなくて。
その色に、師匠は一つ息を吐いた後、表情を引き締めた]