[そのミーネは、俺の好きなミーネではなかった。
その瞳には光がなく、ただ絶望だけが渦巻いているようだった。]
この傷は……わからない。
どこかでぶつけたんじゃないか。
[痛みを感じなかった故、わからない。これは本当のことなのだ。
彼女に触れられて、初めて痛みを感じる。]
……ッ!!
[…は鋭い切り傷の痛みに顔をしかめた。けれど。]
なぁ、ミーネ。何があったんだ。
[ミーネの顔を見て、それが一番気になることだ。
ミーネが正直に話すなら、こちらも腹をくくって心境を述べるだろう。]