[ 斥候からは、魔軍の大体の構成も報せが来ていた。鉄底族が後尾に近く位置しているのは予測通りだ ]
軍勢全部を突っ切るのはさすがに無謀だ。途中までは、崖の上を行こう。
[ 目立つ金髪をローグのスカーフを巻くことで隠し、鎧も着けず、馬も一般兵のものを借りて 、見た目は元の流浪の民に戻ったかのような姿となって、後ろに乗るアイリに告げる。
二人乗りにしたのは、途中敵に出会って分断されると面倒なのと、アイリが騎馬には慣れていないだろうという配慮からだった ]
[ 崖上までは、ポータルがひとつ繋がっている。基本荷運び用だが、人馬一組なら問題なく運べる]