[一騎打ちの果て、投降するに至ったチャールズの下へも訪れる]
怪我の具合は如何かな。
[鎧を脱ぎ、しっかりと手当てされた右肩を見て、小さく笑みを向けた]
動けるようなら、道案内をして頂きたい。
貴国の司令官殿と会談することになった。
[そう告げると、チャールズは片眉を上げる。
道案内として連れて行くと言うことは、返還の意思があるということ。
それは相手にも伝わったらしい。
しばしの間の後、是の答えが返った]
よろしく頼む。
貴公が乗っていた馬も保護してある。
共に戻ると良い。
[虜囚という扱いである以上、移動は馬ではなく幌付きの荷車でとなるが、そこはご容赦と言ったところだ]