― 対遊撃隊 ―そうかいそりゃ奇遇なこった。覚えが悪くて悪ぃな![>>467沈黙を是と受け取り、馬に踏み潰される事を恐れる事なく真っ直ぐに駆ける。長剣が優位の位置から振り下ろされると、片刃で受け止める。力は五分だが位置が悪い。じりじりと押されたが、弾き返すと同時に馬の首を肘で殴りつけた。強襲に馬が怯み、バランスを崩すような隙を捕えると鐙にかけた足を狙い切りつける。ごりという骨に当たる感覚、呻きに血飛沫が届き馬から転がり落ちた男の首に、躊躇なく剣の切っ先を捻じ込んだ。]