[相手から手を離し、湯の中に座り込む。背を叩く手は大きくて厚い。どこか肉球を連想させた。その腕を軽く叩き返し、健闘を称える。] よくわからないが、力になれたのなら幸いだ。 獣の姿であれだけの戦いをするのだから、人の姿の君と戦っても面白いだろうな。[彼の体つきを見れば、その予感は間違いないと思える。非の打ちどころのない、見事に締まった体だ。]