人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


王国軍指揮官 ベリアン

─ 平原・盾兵部隊side ─

[自分達の部隊が加わったとて、戦況に大した差は生まれない。

 光明を挙げるとすれば、若き隊長を屠った敵の長が一旦戦線から下がったことか。
 隊長の亡骸も下げられたことで、彼の部隊の者達の士気がより上がったのも利といえば利、なのだが。
 その熱が彼らの冷静さを奪っているのもまた事実で]


『前に出過ぎるな!
 気に逸った突出は相手の思う壺だ!』


「正面から受けるな、盾ごと貫かれるぞ!」


[比較的軍属の長い者ばかりが集まっている自隊の兵が、隊長を亡くした部下たちに声をかけながら戦っている。
 それがどこまで耳に入っているかは分からないが、少なくとも特攻する者の出現は抑えられている様で。
 このまま消耗させられ続けるなら重畳だが、あちらもそれは避けたいだろうと、敵の長が下がった方へと視線を向けた]

(76) 2019/11/07(Thu) 23:04:59

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