よーし。 王都見物にでも行くかー。[まだ戦闘中どころか、まさに佳境に入ろうというタイミングでの唐突な宣言に、驚きの声やらブーイングやらが上がる。けれど猿の親玉は爽やかな笑顔で聞き流した。] いいんだって。 ほら、行くよ。[構わず声をかけ、馬を進める。ティルカン軍の東側、散歩のような風情で《猿》たちはゆるゆると北上を始めた。**]