―― 陸戦場 ――
[相変わらず霧が漂っていて視界の悪さに舌打ちをする。
元々この辺りは霧が発生しやすいとはいえ、これだけ晴れないのは。
こんな馬鹿げた争いを止めろとでも言いたげだと思う。
猟師に育てられ、森の恵みを受けて育ってきたから自然の意思という物を考えずにはいられなかった。
河より来る別部隊を牽制がてらある程度蹴散らして。
あまり深追いしても自分の身が危険であるし、ロー・シェンより通信が入った(>>51)事もあり。
さっと空へと舞い上がり友軍の元へと向けて飛び立つ。
友軍の姿が見え、ひらりと手を振ってその場に降り立ち。]
ちょっと通信じゃ状況はよく分かんなかったんだけど、今どうなってんの?
[視線は通信で名前の出たウェルシュと狼の背中に乗せられている銀髪の男へと交互へ動き。
そしてアリーセがいれば彼女へと向けられるだろう。
怪我などしていないだろうか、といった心配そうな色を滲ませて。]