えっ…![遮二無二前へ進む自分たちの横を、少女が駆けていった。>>2:548煉瓦色の髪の毛は、覚えのあるもの。ただ、その体はひどく幼い。彼女は魔軍の頭上を軽々と飛び越えると、さらに奥へ行ってしまう。通り過ぎた痕をなぞって、きらきらと輝く金の帯が夜空に描かれた。] おばちゃん……?[なぜかはわからない。わからないけれど、そうなのだと思った。希代の魔女が、その力を出し尽くし、たったひとりで戦おうとしているのだと。]