「……なら貴方も含めて皆で!」
「それが良いわ!」
「そうしましょ!」
いや、そう言う意味じゃない。
纏まるなら勝手にやってくれっ。
[「そうよそうよ」と一致団結し始めた花精達から逃れるべく、一歩下がって集団の輪から外れると、すぐさま背を向けて走り出した。
黒仔猫が落ちないように、左手で黒仔猫を押さえながら花精達を撒くべく大通りの路地の方へ]
「あっ、待って!」
「追いかけましょ!」
[遅れて花精達の集団が走り出す。
彼女らはその内、男を見失い解散したりそれぞれで集まって過ごすことになるだろう]