[ふ、と、視線が上を向く。
上から飛来する気配>>73を感じ、そちらに音色を放たんとするものの、僅かに遅い。
放てば速いが、放つまでに間が空くのが、奏者の操る音色の欠点。
とっさ、選択するのは飛び退き避ける事。
降下してきた鴉の嘴はこちらを掠めるように動き、再び空へと舞い上がる]
……挨拶返し、というところかな?
[捉えようと思えば十分捉えられたであろう一撃を、敢えて掠めるに止めさせたのであれば。
それは転じて、それだけの自信と、見合った実力がある、という事に他ならない]
ふ……これは本当に、面白い、ね。
[それほどまでの強者であるのであれば、対してみたい、と。
気まぐれな猫の好奇心が疼く]