人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖光の ユーリエ

[ ソマリの顔を見る。
 そして、振り返って魔物の方を見る。
 
 ソマリが動けないならば、自分がやるしかない。
 ソマリの剣を受け取って、魔物の心臓を貫くのだ。
 あるいは、魔物のくちびるに、左腕の傷から尊血を垂らすのでもいい……。 ]

[ ……だが動けなかった。
 使徒に、一撃で膝をつかさせる魔物。
 恐ろしかった。

 教会の外に出られたのも、魔物の城へ乗りこめたのも、
 神子と、無敵の使徒たちが常に傍に居たからだ。
 なのに。
 
 こんな時にどうしたらいいのかなんて、聖書に書いていない。
 ユーリエはその場に立ち尽くした。 ]**

(76) 2014/02/20(Thu) 02:43:06

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