[再度、吹きかけるのは、仄かに淡く紅色を帯びた吐息。優れた脚力を持つ狼を倒そうとする騎竜の動きを助けるもの。羽の周囲に薄紅色の花が出現したかと思えば、吸い込まれるようにして消える。よくよく見なければ気付かないかもしれない。けれど一定時間ではあるが、騎竜が羽を動かすたびに花の香が漂う事だろう。]よく出来ました。[高度を上げて、くるりと旋回した後に花竜は狼達とは距離を取った場所に向かう。少女はその背を撫でて彼女を労った。*]