[ 採取に出かけた筈の神魔が、猫の仔を拾って来たとでもいった風情で、行き倒れの半妖精を連れ帰った時の事は良く覚えている。>>70 ]
姉さま、「それ」をどうする気?
[ 呆れて問えば、育ててみようかなどと気楽に返され、溜息が零れた。 ]
知らないからね?
その子が姉さま無しでは生きられなくなっても。
[ その危険性は結構高い、と、魔人は知っていた。
実際、見事に刷り込みされたらしい、その子供は、今や、神魔を母親扱いだ。 ]
まあ、したいなら止めやしないけど。
[ 結局、カサンドラも全てを承知なのだろうとは知っている。互いに知っているから、突っ込みは、ただ、突っ込んだだけで、放置されるのが常だった。 ]