……ふうん。
[謎解きに興じる人々を少し遠巻きに眺める。
衆目を欺くためにある程度の上流階級のマナーは学んでいたが。
元々の「学のなさ」は誤魔化しようもない。
話題に混じることで、それが露見することを恐れた]
皆さん、さすがだな。
どうも私は頭がかたくていけないね。
[穏やかに微笑みつつ、内心は穏やかではない。
「全員のメモが出揃うまでは」と回答を濁したトオル>>24。
すでに回答が分かった様子の彼が、場の空気を変えた瞬間を見た。
名探偵と囃し立てられる男に、軽く嫉妬を覚える。
容貌もよく、立ち居振る舞いもスマートな自分よりも。
明らかに彼はその場の空気を支配しているように見えた。面白くない。
誰よりも目立ち、輝き、女性陣の目を奪う存在は。
自分でなければと強く思う]