大丈夫ですよ。 この村の宿は一つしかありませんが その代わり、とても大きいんです。[同じように笑みを浮かべ、頷いて見せた金髪の女性を思い描く、彼女もきっと喜ぶだろう。とても立派な、村唯一の宿。宿代だって良心的なのに、この季節は入りが悪い話を聞き、もどかしく感じたこともあった。] 見ればすぐ分かるとは思いますが…… 宜しければ、ぼくが案内しましょうか。[愛想の良い行商人風の彼の反応はどうだったか。断られなければ二人と一匹そうならないのなら一人で、此処を離れるだろう。]*