久しぶり、エレオノーレ。
……あんたを迎えにきた。
オレと一緒に来てもらう。
[一方的な宣告。
エレオノーレはどのような反応を返したか。
それも意に返さず、右手を目の前の天使へとかざせば
それを合図に上空から、沢山の黒い小鳥たちが一斉に天使を捕らえようと襲いかかる。
オレの羽一枚一枚を元として作り出した使い魔たち。
かつて天使だったとはいえ、魔界由来の魔術によって生み出されたものだ。
もし羽に触れることがあったなら、その天使の身体に何かしらの変化が起こるかもしれないし、或いは、起こらないかもしれない。
なんにせよ、この場から逃がすつもりなどない。
あのこを、エレオノーレを捕らえるのは他の誰でもない、このオレなのだから]**