[ その姿は……。
「あちら」の世界に居る時と違って、こちらではもっと鳥に近い。
こちらでは一般的な一枚布に穴を開けただけの貫頭衣を着ている。茶髪からは飾り羽がのぞき、服の裾からは長くて立派な尾羽が伸びている。
そして、何より違うのは……。
背中に、背丈を超える大きな金色の翼を背負っていることだ。木漏れ日をぱちぱちはじく、それはそれは見事な黄金色だ。 ]
[ ディークは翼をぱたぱた振って風を起こし、自分を仰いだ。 ]
あ〜〜〜。
リサ遅ぇな。まだ俺呼ばねーのかなー。
きっと、俺に惚れちゃって、恥ずかしがってるんだろうな。