『それと、また降伏勧告が...』[ ひととおりの報告をした後、おどおどとした様子の少年の手を引いて、兵士は苦笑じみた顔を見せる ]また、か、これで何度目だ?『多分、七度目かと。一度に、2〜3人ずつですから...』数でいけば、20人か...坊主、教えてくれ、お前にその手紙を渡したのは、長い髪の男か?[ こくりと頷いた少年の頭を、男はぽふと撫で ]判った、向こうで飯を食って来い。お前、ついでに、この砦に家族が居ないか探してやれ。『もう探させてます。皇子...手紙の方は?』