…ホントは外宇宙旅行を目指して作ってたロボだったんですけどねぇー…。
[宇宙ゴミに対処できるよう、エネルギーを無駄遣いしないように装備した実体刃の短刀。多少ぶつかっても大丈夫なように、頑丈に作られた装甲。
壊れた部分の補修ができるように持たされた接着剤のグルーガン。
センサーは、天文学的な距離に対応しようとして走査範囲を広げたら近くのものにピントが合わせにくくなっちゃったから、見える範囲のものは目視で確認できるように。操縦席を覆う、半球状の広い窓はそのために設えたものだ。
どの装備も、町工場職人の知恵と技術と工夫が詰まってる]
…でも、このご時勢ですし。
地球から出かけるのは、ちょっと難しいかなぁー。
[出かけて帰ってきたら家が潰れてるとか笑えない。
だから、今は、外宇宙旅行用の機体だからって贅沢は言えない。
戦う]
…あ。ごめんなさい。
なんか愚痴っぽくなっちゃいましたね。
さ、行きましょ行きましょう
[そんな風にシュテルンに話したのは、フネに乗る前だったか後だったか]