[それから。
眠るたびに彼女の顔が過るようになり。
面影すら思い出せないその貌を後輩の顔に見たとき、
ダーフィトが感じたのは…罪悪感だった。
必要以上にベルティルデという名の
彼女…後輩のことでは感情的になり易い。
それを自覚した時点で意図して抑えていた
そのつもりだったが、隠せていなかったらしい。>>4:75
……もしくは、忘れたつもりでいる自身の出自に
関わることさえも、ダーフィトの心の中には
未だ深く後ろめたさが残っているのかも、しれない。
ハダリーへ対する過剰とも言える反応>>5:140は、
恐らくは警戒の心のせいだけではなかった――。*]