[ヒトガタはただ単に親友の記憶と姿を持つだけなのだと思っていた。
感情までは備えぬ、ただの人形なのだと思っていた。
だがどうだ、目の前にヒトガタは親友と同じように感情を発露させている。
おかしい、と訝しむ思考と、まさか、と期待する想いが入り交じる]
テデ──── !
[親友の愛称を呼ぼうとした時、頭上からグリフォンの鋭い鳴き声が響いた>>40。
呼び名は鳴き声に掻き消される。
続けざまにグリフォンが急降下し、ヒトガタを男の上から退かそうと攻め立てた。
引き離せたなら、グリフォンは男を足で掴み上げ飛び立たんとする//]