ゼファーのミヒャエルだ! オマエの首、もらい受ける![反射的に叫び返していた。同時に、直角に向きを変えて敵兵士の中に飛び込んでいく。人間、急な動きの変化には対応できないもんだ、とフェリクス隊長も言っていた。驚かせれば勝ち、だったかな。ともかく向こうの大将をとっ捕まえて、首に刃突きつけて脅すのが、唯一生きて陣に戻る道だと思っている。二本目の投げ槍に手を掛けて、がむしゃらに駆けた。ちなみに、これが最後の投げ槍だ。*]