[食堂の扉が開く音で振り返ると、顔を出したパメラが目に入る。
明るく元気な妹から笑顔が失われていることに気付き、声をかけそびれているうちに。とんでもない台詞>>73が聞こえて、びくっと飛び上がった。一旦カタリナから離れ、パメラを椅子に座らせようとした。]
<b「>誰か、あたいを殺してくれないかしら」って、何を言っているんだ</b>
お前はこれからもいっぱい笑って、明るく元気な娘でいて。
……こんなこと認めるのは正直癪だが、俺に勝てるくらい強く、俺よりも大切にしてくれる男に嫁いで、たくさんの子供に恵まれて、幸せにならなきゃいけないんだぞ?!
だから……だからっ。
[妹の独り言に焦った男は、迂闊にもその呟きを周囲に撒き散らしているのだと全然意識していない。
何か言わなくてはいけないのだと思っているのに、全然言葉が出てこなかった。*]