[ 理性のタガは外れ、本来の目的も、周囲への警戒すら一切が頭から消し飛び、彼はその場から逃げ去ろうとする。
鎮静剤の服用も忘れて。
逃れたいのはカシムの亡骸からか、それとも頭の中のあの曲か。
その付近にいた人物>>18>>44に、その様子を目撃されるか、気配を察知されていたとしても、気づくことなく全速力で走り去ろうとしただろう。]
[ だが遠くまで逃げ切ることは叶わず、普通であれば人が入り込まないような通路に達した辺りで ]
[ メディ・コ・ナノの強制麻酔が、彼にひとときの安らぎをもたらす。 ]
[ 次に目を覚ましたのは、この船が亜空間へと強制ジャンプ・イン>>#2した、その衝撃によってか。]**