― 舞踏場・近辺 ―[衝撃波と短剣が交差する。>>72ぶつかりあった二つの力、一方は散り、もう一方は砕けてやはり、散る]……ほう……中々に。[牽制目的の一撃とはいえ、加減などはしていない。それを的確に迎え撃った判断の速さと、何よりその力に奏者の笑みが深くなる]退屈しのぎ……などと、悠長な事は言ってられないかな、これは。[零れる呟きは、愉しげな響きを帯びる。相手が紡いだ名が届いていたなら、そこにはまた違う響きが織り込まれもしたろうが]