怪我。[ ユーリエも左袖を赤く染めているが、鋭利な刃物で注意してつけられたものだ。 恐らく間もなく止まる。 しかし、ソマリは息も辛そうに見えた。>>62 神子のように癒しの力があればいいのに、と思った。 ユーリエに出来るのはただ、祈り、自らの身を捧げることだけ。 ] 逃げる。[ なぜ逃げなければならないのか。 ユーリエには分からなかった。 使徒は無敵ではなかったのか。神の加護は絶対ではないのか。 ちらりと先ほどの魔物の言葉が過った>>1:195 ]