ファミル、お前に乗ってやる。[はきと紡いだ寝返りの宣。波打つ剣は鞘に納められ、男はファミルと同じ先を見据えた]お前らも好きにしろ。ただし……皇帝につくというなら、ここで俺が相手してやる。[部下の近衛兵らに向けたのは、実質的な死刑宣告。元より男を信奉していた者は直ぐに寝返り、ファミルの思想に賛同した者もそれに準じた。残るのは、現皇帝の思想に賛同する者達。それらを前にして、男は楽し気に笑った][後に残るのは、転がるいくつかの首と開け放たれた部屋の扉**]