人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


蒼眼の天使 カレル


  う、ぁ……やだ、やだやだ、……っ!

[ 足指を丸めながら胸元に創られた歪に
 眉を寄せ喉から溢れた悲鳴が表情を崩す。
 身に覚えのない形は無かったもの。
 そして天使には不要であったもの。
 即ち――神に赦されなかったもの。 ]

  いら、ッなぁい、変わりたく、っなぃ、

[ 女と違い膨らみも丸みもない胸板に出来た
 まだ芯も持たない小さな蕾。
 天使の肌色に似合う薄く芽も出さない粒は
 人の子がもつものとよく似たものであり、

 天使の望まぬ受肉の兆しを見せていた。 ]

(75) 2018/03/21(Wed) 11:34:23

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