[彼が目を覚ますようなら、
幾らか言葉を交わしただろうか。
目覚めないようなら、
スノウを呼び出して、彼を頼んだかもしれない。
他に怪我人や倒れているような人がいないか、
通路を足早に見て回る。
スノウとラヴィも見て回ってくれているだろうけれど、
念のため、ということもある。
ふと脳裏に、まるでこんな場所は生まれて初めて、
というように。どこかもの慣れない様子で
船内を歩いていた女性>>0:15を遠目に見かけたことを思い出す。
あんな風に、いかにも船内の緊急事態に
慣れていなさそうな人だっているかもしれないから。]