[矢は違わず青年の居た位置を貫く。
相手の反応は悪くなく>>69、飛び退くことで直撃は避けたようだった]
はっ、良い反応するじゃねぇか。
[《ウル》により向上した視力は痛みに歪む青年の表情>>70も捉える。
それを見て笑いながら、もう一本矢を引き抜いた時だった。
聴力の増した耳に鈴の音>>71が響く]
はァん?
引かねぇか、面白れぇ。
[城壁の上で紡ぎ出された光の槍を見て、部下が身を挺そうとしたのを手の動きだけで押し止め。
短弓を左腕へと通し肩まで滑らせ、そのまま左手を身体の前へと掲げた。
左足を前に、右足を後ろへと下げて、迎え撃つ態勢を取る。
その姿はまるで相手の技量を推し量るかのよう]