人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル海軍提督 ゲオルグ

 こうなるッてことくらい、
 分かりきってたんだろうに、なあ?

[軽い調子で背後の腹心へと声を投げた。

タクマ・ナギ。
男の副官であり、文字通りに”心”預ける腹心である。
最初にその特異な絆が顕現したのが正確にいつだったかを、男は覚えてはいない。あの乱戦の最中であったことだけは確かだ。

16年前、島国オルヴァルを巡ってモルトガット帝国と激しい戦火>>55を交えた。ウルケル海軍は傭兵としてこの戦いに加わり、激烈な戦いをオルヴァルの海軍と共に帝国相手に繰り広げたのだ。

その最中、ある男の命を───彼の艦を救難せんとし、辛うじてではあるが───どうにか救った。それがタクマだ。戦いの最中に”声”を聞いた。
夢中になって戦い抜き、どうにか生き延びたと息をつき、やっと、彼と特殊な声が交わせる事実に気付いた。当時は随分と仰天したものだが]

 政治家どもが、吹っかけやがって。

[肩を竦める調子で今は慣れた声を投げる。]

(75) 2015/11/02(Mon) 10:24:13

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