[ 慣れぬ山道で車を徐行させることが多かったせいか、村の入り口らしき看板を見つけたのは夕暮れ時だった。 ...は車を停め、看板を見つめる。 夢を現実にする村だというが、看板に記された村名はありふれたもの。] ……ここが、 …………本当に、 『夢現の村』 なのか……?[ ...はしばし、眉を寄せて見つめていたが、緩く首を振り、] いや、まずは行ってみないと。[ 前を向くと、ハンドルを握り直してアクセルを踏んだ。]