[時流れ、やりたいと思う事をあらかたやり終えれば
満ち足りた心はもう未練も我儘も言う必要はなくなって]
――…ねぇ、オズ。
[魂を引き止めるのはもう彼の存在と離れたくないという想いだけ。
けれど満たされた心は長く留まるだけの力持たず
己の存在が稀薄になるのを感じていて]
あいしてる。
[想いを紡ぎ琥珀色を見詰める。]
はぐれて迷子になってしまっても
今度は私がオズをさがしにいくから。
――…まっていてね。
[結ぶのは二世の契り。
自身の姿がほどけて消えてしまうその時まで、
リアはオズワルドの傍に寄り添い続け――。*]