人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


曜変天目  リエヴル

― 湯殿 ―

[滴る雫は色濃く香り高く、交わされる情もまた深く。
力のみで従えるのではなく、相手の心身に歓びを刻む術を学ぶ。

二人を結ぶもうひとつの存在──銀鱗の蛇は、思えば旧き時代より再生の象徴だった。

そのしなやかな尾が脾腹を伝い、双丘の後ろから会陰を巡って柘榴を割った剣へと巻きつく。
螺旋はそのまま塔を巡り一体となって、かぎろいに至らせる。]


  ──っ、  

            
[抱きながら抱かれる感触。
だが、これまでそうであらんと努めた受け身の無心は破り捨てた。

もろともに、求める。]

(74) 2015/02/06(Fri) 23:10:14 (enju)

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