何、難しい話ではない。[ 男は短剣を逆手に握り、一息の間に元首の目前まで迫ると、その刃を彼の首筋に向け ]この短剣は出発前に叔父上から渡されたものでな。[ 揮う事なく、くるりと手の中で向きを変えると、刃の方を軽く摘んで、その柄を、カナンに差し出した。 ]良く効く毒が塗ってあるらしい。[ 試すか?と、首を傾げる様子は、どこか楽しげだ。* ]