うう、わ、わかってるよぉ……。
[神子からも、困ったように声を掛けられる>>60。
彼のこれまでの心遣いを思えば、押し付ける意はないと理解しつつも、そうして向けられる優しさすら今は心を苛んだ]
こういう場で、全部話してくれたの……。
有難いことなんだって、思ってる、けど。
[自身の出自について伝えるのは、とても勇気と慎重さのいることだ。
特に今は、鬼族である自分の前で、全てを包み隠さず伝えてくれて。
それに対し感謝するのが、あるべき態度だとは思う]
ううん、アタシが……考えて来なかったんだ。
神子や『柱』たちが、どれだけのことを為してきたのか。
[否、本当は認めたくなかったのかもしれない。
彼らの為したことが、『本当に正しかった』のだと]