― 士官学校跡 空き部屋 ―ユーリエ…なぁ……さっき、ノトカーがそっちに行ったよ。ちゃんと、迎えにいってやったかい?ちゃんと…一緒になることはできた?[空き部屋の隅。半分ほど毛布に包まったまま、天井に向かって掌を上げる。窓の隙間からは生ぬるい風が吹き込み、顔にひんやりとした感触を残す。]