―― 通路 ――
[第二エリアへと向かう道すがら、ガートルードと合流した。
酷く動揺してナネッテの姿を覗き込むその様子に、親しい人なのかと、ぐっと一瞬、表情を歪める。
“副艦長”としての彼女の顔ではなくて、あの頃の、誰かをひどく心配しているときの泣きそうな顔――…
そんな横顔に、見えたので。
けれど、この時にはそろそろ、傷の具合も酷いものではなさそうだと見当がつき始めていたから、>>56]
大丈夫。
[落ち着いた声で、まずははっきり、そう言った。]
少なくとも命に別状はないし、
そこまで重症ということは、ないと思う。
ただ、斃れてた場所からして、
吹き飛ばされてどこか打ってるかもしれませんから、
まずはセンセイに見てもらって。
[そうして、誘導を続けながら、医務室へと。]*